お勧めの美術館

パリの隠れ家的美術館〜クリュニー中世美術館〜

皆さま、こんにちはニコニコ
いかがお過ごしですか。
今日は、パリの隠れ家的な美術館の話題です。
先日、友達と連れ立って、パリ5区の
カルチェラタンの喧騒に、ひっそり佇む
クリュニー中世美術館に行ってきました。

 

およそ5世紀から15世紀の間が、
“中世”と呼ばれていますが、ここでは、
その中世の芸術作品のみならず、
その時代の人々がどんなセンスを持って、
どんな暮らしをしていたのかをも垣間見れる
とても面白くて、貴重な美術館です。
ルーブル美術館やオルセー美術館のように、
行列に並び、人混みの中にいながら
アートを楽しむのとはまた少し違った
空気感を体験できます。
フランスの、パリの歩んできた
歴史が色濃く残るこの地区の一角に
ひっそりとその門を構える隠れ家的な
美術館。次のご旅行に、もしも
パリ市内でのスケジュールに
2時間くらいの余裕がお有りでしたら、
是非お勧めです!またパリの違った顔を
お土産に持って帰れること間違いなしです。
まじかるクラウンまじかるクラウンまじかるクラウン乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキまじかるクラウンまじかるクラウンまじかるクラウン乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ
特に、この美術館のすごいところは、
①中世の建物を美術館としてそのまま使用し、
本来なら遠くからでしか楽しめないものまで
(ステンドグラスなど)
間近で楽しむことができること。
②この場所自体が、なんと!古代ローマ時代の
浴場であったこと。そして、その巨大な浴場跡に
足を踏み入れられること。
③壮大な謎解きゲームに参加できること。
そんな素敵な美術館。。。
入り口は一体どんな感じなのでしよう?

 

背景で頑張ってみましたが、笑い泣き

一見した感じ、超普通ねー
 
 
です。
だから、駅から歩いてくると、
入り口もどこからか
分からないくらいで、
通り過ぎてしまいそうです。
 
特に、一部改装中ということもあって、
入り口からは想像できない世界が、
内側に展開されている、このギャップ感は
更なる魅力でございます照れ

まるで、テルマエロマエ、切り取りの世界ですよ。

パリの街中で、
現代の洋服を着た私たちが、
そろそろと歩みを進めて
そぉ〜〜と覗き込む
奥のブルーの世界。
何か一歩間違えば、
その世界にタイムスリップしてしまいそうです!
グラサン

 

そして、
↓こちらが、謎解きのお部屋です!!!

 

 

美しすきて、
ため息が溢れそうな、
魅惑のタピスリーのお部屋です。
なにが謎解きかと申しますと、
(以下、私の解釈も含まれます。
詳しくは文献にて、お確かめ下さいね)

このお部屋には、
合計6枚のタピスリーが配置されています。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の
五感を表現した作品たちです。
でも、6枚のタピスリーがあるのに、
五感ですから、

あと一つは何❓

なに❓なに❓
って思いますよね?びっくり
そうなんです、
この一枚が、ロマンとサスペンスビックリマークビックリマークビックリマークアップアップアップ
笑い泣き
この主人公の女性(貴婦人)の
本当に望むもの、
自分にとって大切なものが何であるか?
という謎解きになるんです。
5枚のタピスリーでは、
貴婦人は、豪華なネックレスを首に巻いています。
でも、その一枚の中だけでは、
ネックレスを外しています。
そして、そのタピスリーの
意味深いタイトルが、
 
 
“私の唯一の望みは、、、”
という、
これまた、
挑発的な笑い泣き課題を
鑑賞者へ投げかけているわけです
 
それが、こちらの作品。
ネックレスを宝石箱から出して、
これから付けようとしているのか、
はたまた、その逆で、
ネックレスを外して、
宝石箱にしまおうとしているのか、
また、
この作品がストーリーの最初にくるのか、
最後にくるのかで、
壮大なタピスリーのテーマ自体が
全く違ってくるわけです。
ストーリーの最初に来るのなら、
私の唯一の望み(欲望)は、
物的価値のあるもの、認識されやすいもの。
貴金属、権力、地位、、、
“さあ、大切なものを身に纏いましょう!”

 

となるのか、

あるいは、
ストーリーの最後に来て、
私の唯一の望みは、
全てを取り払った、自然体、
あるがままの姿、心。
大切なこと(愛)は、五感で察知するもの。
豪華な装飾も、権力も、
地位も無意味なものと知ったわ。

 

“さあ、これからは、本当に大切なものを大切に
するために、身も心も自由になりましょう。”
となるのか。。。
貴婦人の周りの人や動物たちの
表情も交えながら、
答え探しを楽しまれて下さい。

 

私は、、といえば、
 
このタピスリーのお部屋で、
いつものことながら、ねー
 
のことに心を奪われておりました。
 
 
 
 

このタピスリーに織られた動物たちの

可愛らしさです音譜ラブラブドキドキ音譜ラブラブ
 
 
いや〜〜この表現方法は、
宮崎駿の世界にも通じる
親しみやすさを感じます。
 
 
 

 

 

 
 
 
 
 
時は15世紀末。
下絵はパリで作られ、フランドルで織られた
タピスリー。
500年以上もの時を思ってみても、
主人公が同じ女性である事もあってか、
感じる距離がとても近いです。
 
そして、何より!
発見時に6枚が揃っていてくれて
本当に良かった、、、(ありがとう〜〜〜)
 
ミロのビーナスや、サモトラケのニケ像の
本当の姿を想像する苦しみより、
謎解きも遥かに柔らかで
むしろ心地よい、、、くらいです笑い泣き
 
 
 
長くなりましたが、
今日はこの辺で。
 
 
オーボワーニコニコパー
 
(注) クリュニー美術館のステンドグラスのお部屋は
現在改装中で、予定では年内に終了とのことでした。
ご確認くださいね。全ての改装が終わったら
また、改めて、建物の全容をお届け出来たらと思います。
 
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POSTED COMMENT

  1. 私もここが大好きです。去年秋も行きました。

  2. Parisの写真 より:

    いつもリブログをして下さり、ありがとうございます😊
    昨年の秋に行かれましたか!ストライキは大丈夫でしたでしょうか。この美術館の良さを共有できて嬉しいです❣️ ステンドグラスのお部屋がどのようになるのかが楽しみです。

  3. いつも素敵な写真とお話をありがとうございます。

    ここも、この一月のパリでの目的のひとつでした。

    この一角獣と貴婦人のタピスリーとは、不思議な縁がいくつか重なり、15年来の念願でした💕

    何年前でしたか大阪で展示されたことがあり、そこでも出会ったのですが、どうしてもこのクリュニー中世美術館で観たくて。

    また今年の奇跡のようなパリ旅行、懐かしく思い出しました。

    一階のロビー?の椅子にタピスリーのウサギ🐇があちこちに遊んでいるの気がつかれましたか❔🥰

  4. Parisの写真 より:

    とても感慨深いお話をシェアして頂き、ありがとうございます😊 

    パリに長く暮らされても、このタピスリーを見ずして御帰国される方も結構多いのです。それくらいこのクリュニー美術館というのは、こちらでは、本当に"隠れた"、"知る人ぞ知る"的な存在です。(住んでいてもこんな感じですから、数日の観光では、なかなかここまでは辿り着けないという実情もありますね。)
    でも、そういう存在の美術館が、また魅惑ではありますね。

    15年来の思いが今年果たされたというお話しに、胸が高鳴りました。この貴婦人は日本へも旅をされたのですね、、、。☺️日本とフランスの文化の国交がこうして温かな気持ちを育んでくれているのも有り難いことですね。。。

    一階ロビーのあのウサギちゃんですか???
    見逃しました!😭 これは何としても、また行かねばなりません!🤗 ヘビーリピーターになりそうです😂。
    この美術館の良さをこれから出会う皆さんにもお伝えしていきたいと思っています💖

    ありがとうございました😊

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