パリで学んできた事

アートの先生からの忘れられない質問(^ ^)

10年以上も前の話になりますが、
2回目のパリが間もない、2008年秋、
数ヶ月ほど、絵のクラスに通いました。
新しい生活への不安もあったり、
カフェをする友達もいなかったり、
始動の冴えない毎日を送っていた時期です。
 
 
それぞれに優しく
個性的なクラスメイトのマダム達や、
一人一人の生徒と丁寧に接し、
いつもクラスを楽しい空気に包んでくれる
先生のサヴォアが大好きでした。
 
ある日、
人の肌を表現してみよう!という
課題が出たのですが、
どうしても上手くいかず、
自分がどうしたいのかも良く分からず、
苦戦している時、じっと、絵を覗きこんで
サヴォアが、こう言いました。
 
“何に苦しんでいるの?”
“何と戦っているの?”と。
 
その質問に対して、
絵についてなのか、
私のリアルライフについてなのか、
冷や汗がでるほど
一瞬、分からなくなりました。
 
今でも思い出すくらい、
力強い言葉です。
 
何かを表現することって、
一番持っている感情のそばにある
ということなのかもしれないって
思いました。
 
上手く表現出来ないことが、
苦しみや戦いであるのなら、
裏を返せば、いえ、
サヴォア流に言うのであれば
 
何事も、思うように、
表現出来ているということは、
心の平穏を得ている
ということなのかもしれませんね。
 
いや〜〜それにしても、
サヴォアの言葉は深いし、
忘れられないです。
 
 
 
“何に苦しんでいるの?”
“何と戦っているの?”なんて
自分に問う機会なんて、
なかなかないですよね。
 
このアートのクラスで
私が学んだことは
そこにあるのかもしれません。
 
 
 
合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格
 
 
そのクラスで打ち込んだ課題の一つです。
 

この絵の課題は、クリムトの絵を2つ以上

 
合わせて、自分のオリジナルな世界を作ってみて、
 
というものでした。
 
 
 
次は、クラスのファイルから
好きな白黒写真を選んで、
鉛筆とインクで
光と影を描いて!というものでした。、
最初に選んだのがこちらの写真↓
 
 
 
シャルル・アズナブール。
最初は、ムッシューのお名前も知らなくて、
写真を選び、絵ができた後で、
クラスメイトに名前を教えてもらいました。

この写真を選んだわけは、

このムッシューの表情が、
とても和やかだったからです。
 
 
 
 
2番目に選んだ写真は、こちら↓
ミッテラン大統領と思しき人。
 
 
これを選んだわけは、最初のムッシューとは
全く違う世界に住む表情に惹かれたのと、
深い暗闇に覆われた背景から
浮き上がる姿がとても綺麗だったからです。
 
 
合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格合格
 
 
 
パリにいて、
いいな〜と思うのは、
感動や、心を奪われる瞬間が、
目の前にふいに訪れること、
 
美しいものについて、
語り合えること、
そして、
美しいものを愛でる感覚を
常に意識させられることです。
 
 
 
それでは、またねニコニコパー
 
 

 

 

しめ鯖ちらしです音譜ラブラブ

 

 

 

 

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POSTED COMMENT

  1. よれこ より:

    先日のオルセーの記事同様、震えがきた記事でした…

    毎日ニルソンとのバトルが繰り広げられる中、お昼前の今、たまたま3人がそれぞれ集中して創作に打ち込んでおり、静寂の中で記事を拝見することができました。気分はパリの美術館…
    ありがとうございます!

    私は何と戦っているのか、もう少し考えてみます…

  2. Parisの写真 より:

    わたし、木に登らせていただきますね。(//∇//)
    ありがとうございますm(_ _)m

    愛情いっぱい、夢いっぱいのよれこさんの奮闘、これからも応援しています。10歳で異性の親と、20歳で同性の親との未来旅行計画、本当に素敵です。

    兄弟も親も子供も、許し、許されながら、エンヤトットエンヤトットの人生ですね☺️
    どうぞお身体大切に。。。
    いつもありがとうございます。

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